uropatho’s diary

泌尿器病理医によるブログ

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医師にとっての資産運用。私が年数%の利率で運用するために実践しているおすすめの方法。NISA編。

こんにちは。

 

「医師にとっての資産の殖やし方」について記事を書いています。

 

前回記事で書きましたが、私はアラフォーの40代です。資産はほとんど持ってませんのでこれから運用して老後のために資産形成しようと考えている状態です。金融のプロでもなんでもないですが私が実践していることを紹介していきます。

 

 

 

過去記事では、「複利」「iDeCo」について書きました。

 

 

現実的に考えるとなるべくリスクを最小限にして年5%程度の運用ができればということを考えています。資産運用にまわせるお金はまずiDeCoの制度を利用すべきですが、多くの同世代の医師であれば余剰資金があるはずで、それについてはNISAの制度を利用するのがいいと考えています。

 

NISA について 

詳しい情報は、金融庁や金融機関のページを参照してもらいたいのですが、 

1年あたり120万円の非課税枠を使用できる制度です。 

 

NISAの概要 : 金融庁

つみたてNISAの概要 : 金融庁

 

今後どのように変わっていくのかはわかりませんが、2018年から「つみたてNISA」が選択できるようになりました。

「NISA」 もしくは 「つみたてNISA」のどちらかしか選べません (mutually exclusive です)。

つみたてNISAは良い制度なのですが、毎年40万円が上限です。

そのため私は1年あたり120万円の枠が使用できるNISAを使用しています。NISAについては投資可能期間が最長5年間ですのでその期間を過ぎた時点で使用できる制度があればそちらを利用しようと思います。

 

このような制度はわかりにくさもあり、手続きも必要ですので敬遠しがちなのですが、資産運用にとりいれることで非課税のメリットを享受できますので私は毎年120万の枠はフルで使用しています。

 

NISAのメリット

NISAはiDeCoのように無リスクで節税効果を得ることのできる制度ではないので、そのインパクトはiDeCoとは異なります。

 

NISAによるメリットは、「非課税」である他に「投資先がほぼ自由に選べること」や「購入手数料が無料である」ことです。私はSBI証券を使用していますが、他の金融機関だと条件は変わってきます。

 

通常の場合で課税されるのは、「売却益がでたとき」と「配当金や分配金を得た時」です。約20%の利益を持っていかれます。

 

私の投資方針では売却はしませんので、基本的には配当金に対する国内での課税がなくなることがメリットになります。

 

実際の投資先は

私の投資はかなりシンプルです。「バンガード S&P 500 ETF」 という米国のETFに投資しているだけです。ティッカーコードはVOOで、市場はNYSEArcaです。インデックス投資とかパッシブ運用と呼ばれています。確実性の高い、低コストの投資先です。

ウォーレン・バフェットという有名な投資家がいますが、その人がおすすめしているのがこの S&P500 に連動するインデックス投資です。

 

銀行口座と証券口座は

私はネット銀行として、SBIネット銀行と楽天銀行の口座を活用しています。証券会社はSBI証券の他、マネックス・カブドットコム証券の口座を持っていますが、結局はiDeCoもNISAも特定口座もすべてSBI証券を使っています

お金の移動はSBIネット銀行とSBI証券を組み合わせて使っています。

 

私の場合はこれがベストであり、多くの人にとっても当てはまると思っています。

 

iDeCoにおける毎月の拠出金はネット銀行ではなく普通の銀行口座が必要です(SMBCなどの都銀)が、NISAや通常の投資で使用することはほぼありません。

 

少なくとも口座開設をするのであれば、実店舗を持つ証券会社ではなくネット証券にしたほうが良いです。あらゆる手数料においてネット証券がお得ですし、忙しい医師にとって平日の昼間に実店舗に出向くのは不可能なので、すべてネット上で手続きができるネット証券のほうがはるかに良いと思います。

証券会社に行って投資信託など(絶対に買ってはいけないものです)の売り込みを聞くのは時間がもったいないと思います。

 

私のNISAの現況

私が投資を開始したのが2016年なのですが、NISAの口座開設は後回しになっていたために実質2017年からNISA口座を使用しています。

しかし2017年は国内の個別銘柄を売買してNISAの枠を使い切ってしまい、NISA口座にあるのは2018年分のETFのみです。

短期間のデータですが 次のような感じになっています。

 

このようにネット上でNISA口座の状況を確認することができます。

120万の枠はありますが、実際に注文できるのが最大43株であったため取得金額は110万3767円になっています。円ドルの為替レートの影響や、成り行き注文で購入したことが関係していると思います。

購入手数料は外国ETFであっても無料ですので、NISA口座はありがたいです。

短期的(といっても半年ですが)なパフォーマンスをここで報告するのはナンセンスなんですが、円換算評価損益で15万3301円となっています(+13.8%)ので、成績優秀じゃないかと思います。

 

投資先の「バンガード S&P 500 ETF」 

この半年間のチャートを見ておきます。 Yahoo finance から無料で見ることができます。

VOO : Summary for Vanguard S&P 500 ETF - Yahoo Finance

私が購入した時期はたまたま株価が低いときだったようです。ここからわかるのは、上下の波がありながらも基本的には右肩上がりだということです。この半年では10%ほど株価が上昇しています。

 

表示する期間を選択できますので最大にしてみます。 

8年の期間で見てみますと、波はありますが右肩上がりで株価は約2.5倍になっています。 1~2年くらいの期間であれば、横ばいであったり基準から下がってしまう期間もあると思います。しかしどのタイミングで購入したとしても長期的にはほぼ影響はなくなります。

「長期的に保持する」という前提で投資するのであれば、この「S&P 500 ETF」はほぼ確実に運用による利益を享受できると思います。

株価が横ばいだったとしても配当がある分、早い時期に購入して長く保持しているほうがお得なのは確実です。

 

株式投資のリスク

NISAに限ったことではないですが、株式投資にはリスクが存在します。しかし次の図を見てください。

こちらは、「ウォール街のランダム・ウォーカー」という本から引用しました。

1950~2013年という長期にわたって調べられています。これによると、S&P500指数のような広く分散されたポートフォリオに投資していた場合には年平均約10%というリターンを上げることができたようです。

投資期間が1年であればリターンにかなりの波があります。52%を超えるリターンを示す年もあれば、37%のマイナスになる年もあります。しかし25年の投資期間であれば、最悪の25年であってもリターンは7.96%であり、平均的には10%以上のリターンになっています

「短期間だとばらつきは大きいが、期間が長くなるとほぼ期待値に収束する」というのは理系の医師にとって理解しやすい話だと思います。

そしてとんでもない暴落時には40%とか50%くらい暴落するんだということ、そして暴落も長期的にみればアーチファクトに過ぎないということを覚えて覚悟しておけば「S&P500インデックスに連動する株式投資」はほぼ確実な投資先たりえるのです。

(リスクに対する考え方は人それぞれですので、理屈だけでは納得できないことはあると思います。また、理屈通りにいくとは限らないのも現実世界ですが、、)

最後に

私がいままで勉強した中で、最も優れた書籍だと思っているのは「敗者のゲーム」というチャールズ・エリスの著書です。すべての人におすすめできる本ですし、資産運用を考えているなら予め読んでおくことはほぼ必須だと思います。

国試勉強するときのイヤーノートようなものです(病理医にとっての癌取扱い規約?組織病理アトラス?)

そして次におすすめなのは「ウォール街のランダム・ウォーカー」です。内容的にはおすすめなのですが、かなりページ数が多いため忙しい人には読み切るのが難しいかもしれません。

 

まずは ↓ を一読すべしです。それでは。(投資は自己責任でお願いいたします。)

敗者のゲーム〈原著第6版〉

敗者のゲーム〈原著第6版〉

 
ウォール街のランダム・ウォーカー〈原著第11版〉 ―株式投資の不滅の真理

ウォール街のランダム・ウォーカー〈原著第11版〉 ―株式投資の不滅の真理

 

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