膀胱癌に対する免疫チェックポイント阻害剤ということで、調べてみました。
NCCNのガイドライン上はどのような薬剤が使用されているのか。
https://www.nccn.org/professionals/physician_gls/pdf/bladder.pdf
ファーストラインで使用する場合は、シスプラチンが適用できないケースに限り
・アテゾリズマブ
・ペンブロリズマブ
の2剤があり
二次治療の場合で、
・ペンブロリズマブ (=キイトルーダ)
・アテゾリズマブ (=テセントリク)
・ニボルマブ (=オプジーボ)
・デュルバルマブ(=イミフィンジ)
・アベルマブ (=バベンチオ)
(・エルダフィチニブ =FGFR阻害)
などがガイドライン上の免疫チェックポイント阻害剤になります。
シスプラチンやカルボプラチンなどのプラチナ製剤の次に使用するという位置づけ。
続いて、日本でこれらの薬剤が使用できるのか?ということですが
・キイトルーダは「がん化学療法後に増悪した根治切除不能な尿路上皮癌」ということで保険適用
・テセントリクは 「切除不能な進行・再発の非小細胞肺癌」「進展型小細胞肺癌」に適応があるものの、膀胱癌は適用外
・オプジーボは「根治切除不能又は転移性の腎細胞癌」には適用がありますが、膀胱癌には適用なし
・イミフィンジは「切除不能な局所進行の非小細胞肺癌における根治的化学放射線療法後の維持療法」で適用外
・バベンチオは 「根治切除不能なメルケル細胞癌」・・・適用なし
日本で膀胱癌に対する免疫チェックポイント阻害剤となると、ペンブロリズマブ(キイトルーダ)が唯一の薬剤ということになります。
ペンブロリズマブのエビデンスについては以下の文献を参照してください。