uropatho’s diary

泌尿器病理医によるブログ

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病理標本用のマッペを作成。薄くて軽量で郵送も可能。

こんにちは。

 

病理標本の保管・移送用に用いられているスライドガラス用のトレイをマッペと呼んでいます。

マッペは1枚あたり20枚や30枚のスライド載せることができ、このマッペを重ねることで標本を保管することができます。

 

病理検査室においているマッペはプラスチック製のものと、ボール紙と木枠でできたものの2種類が主流ですね。

 

 

こちらがプラスチック製のマッペです。縦1列で10枚載せることができますのでこの1枚のマッペで30枚の標本を保管可能です。

 

このマッペが積み重なっていると(診断しないといけない)標本が多いなーと億劫になるというのは病理医であれば経験されたことがあると思います。

いずれのマッペもだいたい厚みが5~6mm程度あります。

 

診断の際には、このマッペを顕微鏡の脇において順番に標本を取り出しては戻してを繰り返していくのです。

ただし、このマッペは検査室内や病院内での移送はできますが外へ持ち出したり、郵送したりという目的には使いません。

 

郵送用に使うのは標本用のケースです。

 

 

いずれもプラスチック製であり、2枚用・5枚用・25枚用など大きさによっていくつかの種類があります。

さきほどのマッペに置いた標本を1枚ずつ並べて移していくので、標本の数が多いと煩雑な手間になります。

2枚用・5枚用は薄くて小さいのですが、25枚用くらいになってくると標本を立ててならべていく仕様上厚みがでてきます。

 

便利なものなのですが、マッペのまま移動・郵送できればさらに便利だと思っていたので、自分でマッペを作成してみました。

 

 

いろいろな材質やサイズで作ってみたのですが、こちらが一番メインで使っているマッペです。

厚みが3mm程度ですので、かなり薄くできました。スライドガラスの厚みが1mmですのでこれ以上薄くするのは難しそうですし、薄くしすぎると脆弱になって移送には不向きになってしまいます。

1列で9枚並べることができるので「18枚用薄型マッペ」ということになります。

マッペを5枚くらいなら重ねることができて、プチプチで巻いても3cm以内の厚みに抑えることができます。最大では90枚の標本をクリックポストで送ることができます。

 

 

 

このような感じでA4サイズの封筒にも入りますのでクリックポストで郵送することができます。封筒はもったいないので、再利用可能な事務用のケースを利用することが多いです。

 

コクヨ 書類ケース 事務用 連絡ケース シャトルバッグ A4 ナイロン 青 クケ-M2914B

コクヨ 書類ケース 事務用 連絡ケース シャトルバッグ A4 ナイロン 青 クケ-M2914B

 

 

このバッグはいろんなサイズがありますが、A4メール便用のサイズでないとA4のサイズをこえてしまうのでクリックポストを使うのであればサイズに気をつけてください。 

 

もちろんクリックポストを使っているのは「安いから」です。1kgまでA4サイズまでの厚みが3cm以下であれば、全国一律で164円(2018年9月からは185円(税込)になります)で送ることができます。この料金で追跡もできるというのはかなりのコストパフォーマンスです。

レターパックプラスだと510円、ゆうパックだと最も安いパターン (同一あて先・持ち込み・同一県内宛て・60サイズ)で620円ですのでクリックポストはお得です。

 

クリックポストの利点とおすすめの使い方【モノクロレーザープリンター×A6コピー用紙】 - Sailing in the Blue Ocean

クリックポストの詳細は↑の記事を参照。 

 

こういったマッペのようなモノはニーズがあまりないのでしょうね。使い勝手の良いものはあまり市販されていません。

 

それでは。

 

 

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