uropatho’s diary

泌尿器病理医によるブログ

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2018-08-24から1日間の記事一覧

Inverted papilloma と von Brunn's nest

こんにちは。 Inverted papilloma と von Brunn's nest についてです。 いずれも膀胱の三角部近傍に好発します。良性の病変ですね。 こちらは Inverted papilloma です。表面(画像の左側)に非腫瘍性の尿路上皮が覆っています。 その下方には内反性に増殖す…

急性膀胱炎の組織像

こんにちは。 今回は粘膜上皮内にかなり強い好中球浸潤が見られた症例です。 尿路上皮内に好中球浸潤が目立ちます。これくらいの炎症細胞浸潤があると反応性に上皮異型が見られることがおおいのですが、ほとんど核の腫大はありません。間質のリンパ球と同じ…

大腸癌の組織像。Group5です。

こんにちは。 大腸癌の組織像を載せておきます。病理組織像になじみが浅い臨床医や研修中の先生には参考になるかもしれません。 自分が日々診断していて、Group5をつけた症例から適当に選んで組織像を貼っておきます。 核の腫大や大小不同があります。管腔は…

膀胱固有筋層の組織像

こんにちは。 今回は膀胱固有筋層の組織像を載せておきます。 上はほぼ正常の粘膜上皮です。その下に粘膜固有層があり、下半分が固有筋層の一部です。消化管に見られるようにどの部位でも粘膜筋板があるというわけではありません。 このように筋板がなく固有…

膀胱粘膜の正常組織像

こんにちは。 「Histology for Pathologist」という本があります。病理の道に入ってから今までかなりお世話になっている組織学の本です。 我々は形態をみて正常からの隔たりを診断根拠にしているわけです。正常の組織像とはどんなものかというのはとても大事…

管状腺腫の組織像

こんにちは。 日頃よくみる (というかほぼ毎日のように見る) 大腸の管状腺腫 tubular adenoma の組織像を載せておきます。 縦長の核をもつ腫瘍細胞からなる腺管が集簇する。低異型度の管状腺腫です。 こちらも縦長核のadenoma腺管が集簇します。これはポリペ…

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