uropatho’s diary

泌尿器病理医によるブログ

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管状腺腫の組織像

こんにちは。

日頃よくみる (というかほぼ毎日のように見る) 大腸の管状腺腫 tubular adenoma の組織像を載せておきます。

縦長の核をもつ腫瘍細胞からなる腺管が集簇する。低異型度の管状腺腫です。

 

こちらも縦長核のadenoma腺管が集簇します。これはポリペクトミーで採取された4mm大ほどのポリープですが、部分的には腺管の屈曲や不規則な分岐が見られます。

これだけでみると低異型度か高異型度か判断に迷うところですが、小さい病変であることと全体像からみるとそれほど異型が強くはないため low grade にしました。

high grade か low grade かの線引きは難しいです。病理診断全般に言えることですね。

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