uropatho’s diary

泌尿器病理医によるブログ

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【病理画像をスマホで撮影する その1】

病理画像(ミクロ写真・顕微鏡写真)の撮影はいろいろ方法があります。

DPシリーズなど専用の機材を使えば綺麗な顕微鏡写真を撮影できます。

しかし高価ですし手軽さには欠けるかと思います。

普段私が撮影しているのは自分のスマホを用いた方法。とにかく手軽に撮影できます。

1)次のようにスマホのカメラの部分を接眼レンズにつけて撮影モードにします。

f:id:uropatho:20160309130139j:plain

2)これだけだと真っ暗か小さな明るい円が見えるだけです。

f:id:uropatho:20160309130456j:plain

3)そこで接眼レンズをつまむように指をそえてレンズから1cmほど離した位置にスマホをもってきます。

f:id:uropatho:20160309164725j:plain

↑この状態で、本体を指にあてがうようにすると指で位置の微調整ができます

↓するとこんな感じにみえます。

f:id:uropatho:20160309164939j:plain

↑これだと少し離れすぎ

f:id:uropatho:20160309165309j:plain

↑少し近づけてこれぐらいだとちょうどいい感じ。

だいたい1~1.5cmほど離れた位置が最も綺麗にみえます。

4)あとはシャッターボタンを押すだけ。

 

 私が普段使用しているスマホはNexus6Pですが、以前使用していたiPhone5sでもほぼ変わらない高画質の写真が撮れました。最近のスマホであればどれでも撮影可能でしょう。

撮った写真をフォトアプリ(iPhoneなら写真アプリ)で確認して拡大すればかなり精細な画像が得られることがわかります。

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試しに撮った画像です

どうでしょうか、スマホで拡大していい感じの大きさにしたところでスクリーンショットをとれば視野周囲の黒いふちもなく、さらに見やすい画像になります。上の写真では少し黒いふちが残ってますが、、、( ̄▽ ̄)

 

【念のために】

スクリーンショットはAndroidであれば電源ボタン+音量下げるボタンの長押し、iPhoneであればホームボタン(画面下の丸いボタン)+電源ボタンの長押しです。

 

ひと昔前とはネットの環境もスマホの性能も進化しましたね。

こうやって撮った画像もすぐにDropBoxやGoogleドライブなどのオンラインストレージへ保存してブログに使ったりパワーポイントに張り付けたりと、時間や手間をかけずに扱うことができます。

また、撮った写真をすぐにラインで知り合いの病理医に送ってみたのですが、「これは診断できますね~」と驚いていました。モニタやプロジェクターのレベルでは完全に実用レベルと思われます。

すこし慣れが必要ですが、どーしてもうまくいかない人には「顕微鏡接眼レンズ取り付けスマホアダプタ」が市販されています。取り外しが面倒そうなので私は購入していませんが、安価で評価の良いものもありますので試してみる価値はあると思います。

 

 

 

(2018/8/16追記)

関連記事を更新しましたのでご参考までに。

www.pathonosuke.net

 

 

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