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uropatho’s diary

泌尿器病理医によるブログ

膀胱second TUR切片にみる類上皮細胞

膀胱癌に対するsecond TUR切片です。

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壊死や肉芽組織とともに集簇するepithelioid な細胞を認めます。

 

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核異型は目立たず、組織球かと思うも100%carcinomaを除外する自信

がなく、、念のため免疫染色を施行しました。

 

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CD68の免疫染色で多くの組織球が集簇することがわかります。

 

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AE1/AE3の免疫染色では

陽性細胞は認めず、上記の細胞は癌ではなかったと確認可能でした。

腎血管筋脂肪腫 angiomyolipoma

泌尿器科領域でAMLといえば腎良性腫瘍である血管筋脂肪腫

病理医と話をしていてAMLですといえば普通は急性骨髄性白血病

を想起するでしょうが、私はangiomyolipomaを考えます。

腎エコーで高輝度を示しますし、CTで脂肪成分があれば

診断は難しくないためあまり手術されてきません。

病気の頻度の割に標本を見る機会は少ないです。

 

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脂肪成分や平滑筋成分を含む

 

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拡大すると平滑筋・脂肪に加えて血管も含んでいる。

 

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血管壁は硝子化を伴って肥厚する。

 

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免疫染色ではHMB-45がパラパラと染まります。その他desminやαSMAも陽性

を示します。

【組織像】副腎皮質腺腫 adrenocortical adenoma

Adrenocortical adenoma の組織像です。

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副腎皮質に類似した淡明な細胞。

 

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好酸性の細胞。図では黒褐色の顆粒(lipochrome)を含む細胞が目立ちます。

 

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細胞質の豊富な細胞だけでなく、かなり小型の細胞をまじえる

こともあります。

 

好酸性の緻密な細胞質を有する腫瘍細胞が腫瘍全体の75%以上

の場合にはWeissのcriteriaの1つを満たします。

【肉眼像】副腎皮質腺腫 adrenocortical adenoma

副腎皮質腺腫の肉眼像です。黄色~黒褐色の割面を示します。

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原発性アルドステロン症の症例では小さいことが多く(2.5cm以下)

Cushing症候群の症例では大きいことが多い。

副腎骨髄脂肪腫 myelolipoma

副腎の骨髄脂肪腫 myelolipoma の症例。

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黒褐色割面で一部に黄色部分を含む。

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副腎被膜直下にわずかに皮質細胞が確認できる。

成熟脂肪組織と血球成分からなる。

副腎ganglioneuroma

副腎発生の神経節腫 ganglioneuroma の症例。

副腎の皮質がとりまいて割面は灰白色の腫瘤を形成する。

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大型の神経節細胞と神経線維・Schwann細胞により構成される。

この症例では副腎皮質と腫瘍が混在しています(左下に皮質細胞)。

 

RFA後の腎生検組織

腎細胞癌疑いで経皮的ラジオ波焼灼療法(radiofrequency ablation:RFA)を施行され、そののちに針生検で得られた組織です。

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熱による変性が見られるも、淡明~好酸性の細胞質を有した細胞が胞巣を形成します。血管に取り囲まれる胞巣を形成していることも併せて、Clear cell renal cell carcinomaだと思われます。

通常は腎摘除・部分切除が行われる腎癌ですが、合併症などの患者背景からRFAが行われることも増えてきそうです。